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『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』(著:コダマナオコ)の感想

百合漫画感想

『捏造トラップ-NTR-』で有名なコダマナオコ先生の『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』の感想です。


『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』のあらすじ

仕事一筋のアラサーOLである森本真知は、両親からの結婚を望む声にうんざりしていた。そのことを後輩である阿ヶ谷花に相談したところ、彼女から渋谷区のパートナーシップ証明書を用いた偽装結婚を行い、同性愛者であると騙ることで両親を諦めさせる作戦が提案された。1人でいる方が気楽に感じる真知にとってあまり気乗りしない偽りの新婚生活が始まったが、2人での生活を送っていくうちに花に対する気持ちが変化していく。

Wikipediaより引用

この作品は『コミック百合姫』2018年6月号~8月号に短期集中連載として掲載されました。

短期集中連載にもかかわらずなぜかすぐにWikipediaの記事ができたことで有名です(笑)。

まあタイトルである程度のあらすじはわかりそうですね。

『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』の感想

この作品ですが、『捏造トラップ-NTR-』に代表されるようにダークな作風を得意とするコダマナオコ先生にしては珍しく、非常に明るい作品です。

そもそもいくら親を納得させるためとはいえ、後輩に流されて偽装結婚するって割とツッコミどころ満載なのですが、その設定を成立させるコダマナオコ先生の上手さがあります。

しかも大学時代に告白されて振った同性愛者相手ですからね。

なぜこんな無理がある設定でも成立しているかというと、後輩の花が非常に魅力的だからでしょう。

かわいいし料理も掃除も出来るし在宅で仕事も出来るとかなりのハイスペックです。

そりゃあノンケの真知さんも落ちるわという。

最初は仕方なく偽装結婚をしていた真知ですが、徐々に花に惹かれていく過程を上手く描いています。

この作品はLGBTが一般的になった、ある意味今の時代だからこそ生み出された作品とも言えます。

相性良さそうなので単発でドラマ化とかして欲しいですね。NHKでネット炎上をテーマにしたドラマ『炎上弁護人』も放送される時代ですし。

キャストとか妄想しても面白いかもしれません。

また、この単行本には百合姫に読み切りとして掲載された「無酸素恋愛」も収録されています。

こっちは本編と違ってややダーク目です。ある意味コダマナオコ先生の真骨頂とも言えます。

ただ短編としては非常にまとまっていていい作品なので、こちらもおすすめです。

まとめ

この『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』は2018年に百合姫に掲載された短編の中でもトップクラスの作品だと思います。

非常に読みやすい作品なのでおすすめです。

ちなみにコダマナオコ先生は現在『コミック百合姫』にて『海猫荘days』を連載中です。

こちらはややダーク要素はあるものの、『捏造トラップ-NTR-』よりは読みやすいと思います。

個人的には『捏造トラップ-NTR-』は嫌いではなかったのですが、好みがかなり分かれる作品であることも事実でしたしね。

今後のコダマナオコ先生の作品に期待です。

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