Quro先生の『恋する小惑星(アステロイド)』1~2巻を読んだので感想を書いていきます。
『恋する小惑星』のあらすじ
幼い頃キャンプ場で出会った少年・アオと“小惑星を見つける”という約束をした主人公・木ノ幡みら(このはたみら)。それ以降天文学に興味を持つようになった彼女は、入学した高校で天文部に入ろうとするものの、天文部は地質研究会と合併して「地学部」となっていました。
ショックを受けつつもみらは地学部に入部。そこにはなんとみらとキャンプ場で約束をしたアオがいたのですが、実は真中あお(まなかあお)という女の子で……
1年生で天文班のみらとあお、3年生で地学部の部長でもある天文班の森野真理(もりのまり)、3年生で副部長を務める地質班の桜井美景(さくらいみかげ)、2年生で地質班の猪瀬舞(いのせまい)の5人を中心としたコメディ作品です。
タイトルや1巻の表紙から勘違いされがちですが、扱っているテーマは「地学全般」とかなり広め。2巻の表紙では石を持ってます。
恋する小惑星(アステロイド) 2巻
きらら系の可愛らしい絵柄や「地学」というマニアックなテーマ設定がウケたのか連載開始後すぐ話題になり、単行本が1冊しか出ていない時点でアニメ化が決定したという経緯を持つ作品です。
アニメは2020年1月3日放送開始予定です。
『恋する小惑星』の感想
『恋する小惑星』は百合!
百合ブログとしてはここに注目せざるを得ない(笑)。
あおはみらのことを女の子だとわかった上で彼女のことを忘れないようにカバンにクジラのマスコットを付けていました(「ミラ」はくじら座の変光星)。
一方でみらはあおを男だと思っていたわけで、物語のスタート時点では感情にややギャップがあります。
また、地学部唯一の2年生である猪瀬舞(通称:イノ先輩)は桜井美景(通称:桜先輩)に憧れて入部しています。この二人は同じ地質班ですが、イノ先輩は地図、桜先輩は鉱物と興味のある分野は違います。彼女たちの関係性の描写はそれほど多くないものの、かなり気になる組み合わせです。桜先輩のテンプレなツンデレキャラっぷりは必見。
まあ百合的に一番やべー奴なのはみらの幼馴染である鈴矢萌(すずやもえ)なのですが(笑)。趣味がカワイイ女の子のデータ収集という……地学部ではないものの出番は多目。アニメでは声優が上田麗奈さんということもあり話題になりそうです。
『恋する小惑星』の地学要素はガチ!
きらら系の部活モノは日常系になりがちですが、本作品では部員たちはかなり真面目に活動しています。
作中では筑波宇宙センターや地図と測量の科学館といった実在の施設に訪問しており、かなりマニアックな知識も出てきます。
作者が実際に取材をしているだけあって描写もかなり丁寧。興味のある人は実際に行ってみるといいでしょう。
登場人物たちも最初は自分の興味のある分野の知識ばかりだったのに、話が進むにつれて他部員の得意分野の知識が増えていきます。
もちろんガチな地学要素だけでなく、お約束の合宿回、お風呂回、水着回などもあるのでご心配なく。それでも温泉の成分を気にしたり、海でも石を探すのはこの作品ならでは。どんな回でも無理やり地学に繋げてくるのがこの作品です。
まとめ
『恋する小惑星』は地学ファンの方はもちろん、日常系が好きな人などにも幅広く勧められる作品です。もちろん百合好きにもおススメ。
地学の中でも特に天文分野はどんどん新たな発見がされることが多く、非常に面白い学問です。
先日もオリオン座のベテルギウスが暗くなったことで超新星爆発の前兆かとツイッターで話題になりました。
肉眼でも多くの星を見ることができるのでこの機会に宇宙に興味を持ってみてはいかがでしょうか。
アニメで『恋する小惑星』に興味を持った人は原作も読んでみましょう。
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