樫風先生の『ロンリーガールに逆らえない』1巻を読んだので感想を書いていきます。
『ロンリーガールに逆らえない』のあらすじ
文武両道な優等生・桜井彩花は本番に弱く、高校受験に失敗して滑り止めの高校に入学することに。彼女は担任の江川先生から「不登校の生徒を学校に来るように説得してほしい」とお願いをされます。説得が成功したらその見返りとして好きな進学先に推薦してあげるという条件で……
という流れで始まる百合ラブコメ作品です。
『ロンリーガールに逆らえない』の感想
まずこの作品のいい点はキャラのかわいらしさでしょう。表情がコロコロ変わる桜井さんと、表情の変化に乏しい本田さんはどちらもかわいいです。
「相手の弱みを握っていろいろやる」というのは設定としてはありがちですが、本田さんの行動原理が謎なのは結構新鮮。本田さんがなぜ桜井さんにキスしたのかはよくわかりません。表情から全く読めないのが凄い。
自身の推薦のために本田さんの言いなりになっている桜井さんの心情の変化にも注目です。毎日あんな美少女からキスされたらどうなるんやろなぁ……
この二人の友達とも恋人とも呼べないような奇妙な距離感が絶妙で、今後にも期待できる作品だと思いました。
個人的に好きなのは4話で桜井さんがクレーンゲームで本田さん似の謎キャラぬいぐるみを取って渡しに行く話ですね。今まで言いなりだった桜井さんが本田さんのために行動を起こすというのは大きな出来事だったのではないでしょうか。そもそもあの謎キャラなんか草だし(笑)
まとめ
作者の樫風先生は一迅社の百合アンソロジー常連で、毎回テーマに沿った絶妙な話を描いていた印象のある作家さんです。
そんな作家さんの新連載ということで期待していたのですが、想像以上の出来だったと思います。売り上げも好調のもよう。
女性向け新着3位、全体でも新着50位‼️ #ロンガル pic.twitter.com/j12kgkzY3C
— はつか|百合姫編集部 (@hatsuka_n_yh) April 18, 2020
『凪のお暇』と『逃げるは恥だが役に立つ』はドラマ化してるし実質1位やろ(暴論)
2巻にも期待です。
ちなみに続きの話は4月17日発売の「コミック百合姫2020年6月号」で読めます。
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