雨水汐先生の『欠けた月とドーナッツ』1巻を読んだので感想を書いていきます。
『欠けた月とドーナッツ』のあらすじ
オシャレをして、メイクをして、恋をする……そんな「普通」の女性に憧れるOL、宇野ひな子。しかし、彼女は男性とつき合うという「普通」の恋愛に、自信のなさから一歩を踏み出せずにいた。恋愛に踏み込む恐れと、独りでいることへの不安の間で板挟みになり、夜道であてもなく助けを求めるひな子。そんな彼女に手を差し伸べたのは、たまたま通りがかった同じ会社のお堅い先輩、佐藤あさひだった……
「普通」であることに憧れるOL・宇野ひな子(24)と、同じ会社の先輩・佐藤あさひ(29)の関係性を描いた正統派社会人百合作品です。
この二人にあさひの妹・すばるを加えた3人が主な登場人物でしょうか。同じ会社の男性社員も出ますがそんなに出番は多くないです。
『欠けた月とドーナッツ』1話は作者のツイッターで読めます。めっちゃバズってた……
「ふつう」に憧れるOLの話 (1/9) pic.twitter.com/N0JzgSyweV
— 雨水 汐@1/17🍩欠けた月とドーナッツ①発売🌙 (@siousuisio0057) January 17, 2020
『欠けた月とドーナッツ』の感想
『欠けた月とドーナッツ』は社会で苦悩する若い女性に刺さりそうな作品だと思いました。「ふつう」とは……っていう。本作の主人公・ひな子の考えに共感する人が作者のツイッターのリプライ蘭に大量にいました。
彼女の先輩であるあさひは堅そうですが話してみるとそうでもなかったというよくあるパターン。1巻ではそこまで二人の関係が発展するわけではないものの、そのあたりにリアルさがあります。
あさひの妹・すばるもいいキャラをしています。彼女はあさひと違い、初対面のひな子にもグイグイいけるコミュ強者。そのあたりの対比も面白いところ。
単行本1巻の続きの話は『コミック百合姫』2020年3月号で読めます。コミックシーモアならコミック百合姫発売と同時に単話配信もしています。他電子書籍サイトだと1か月遅れでの配信。
欠けた月とドーナッツ 連載版: 6
また、『欠けた月とドーナッツ』は隔月掲載なのでご注意を。基本的には奇数月に掲載されます。2巻が出るまで1年近くかかると思われます。
まとめ
『欠けた月とドーナッツ』今期待の正統派社会人百合作品といっていいでしょう。今のコミック百合姫は学生百合に寄りがちな傾向があるのでそういう意味でも貴重な作品です。
作画も安定しており、絵柄に癖がないため誰でも読みやすいと思います。表紙のシンプルさもよかった。
売り上げも好調なようで、一時はAmazonの在庫が切れました。重版も時間の問題かと。
『欠けた月とドーナッツ』を電子書籍で読むならeBookJapan(イーブックジャパン)がおススメです。
初回ログイン時70%オフクーポンも貰えます。
12月に発売された雨水汐先生の短編集『きみのために世界はある』もおススメ。百合姫やアンソロジーに収録された作品をまとめています。
きみのために世界はある【イラスト特典付】
コメント