今回は西武ライオンズのパ・リーグ2連覇を記念し、西武をモチーフにした球団のファンを描いた漫画『私を球場に連れてって!』の感想を書いていきます。
『私を球場に連れてって!』のあらすじ
地味で目立たない普通の女の子・野原タマは、高校入学初日に熱い野球ファン同士のケンカに巻き込まれる。埼玉ホワイトキャッツのファン・西武レオナと福岡ファルコンズのファン・大栄春子に無理矢理球場へ連行された、野球知識0なタマの運命やいかに!?
引用元:私を球場に連れてって! 1巻
『私を球場に連れてって!』は「まんがタイムきららMAX」に連載中のきらら系4コマ漫画です。原作はスーパーまさらさん、作画はうみのともさんが担当です。
野球を題材にした作品としては当ブログでも『八月のシンデレラナイン』『球詠』を扱いましたが、『私を球場に連れてって!』は「野球観戦」を題材にしています。
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『私を球場に連れてって!』の主な登場人物は4人。
野原 玉 (のはらたま) / 通称:タマ
本作の主人公。野球の知識は乏しい。巨乳で食いしん坊。
基本的には温厚な性格だが毒舌な面も。
西武 玲於奈 (にしたけれおな) / 通称:レオナ
地元の球団である埼玉ホワイトキャッツファン。
野球の知識は豊富だが学校の勉強は苦手な野球バカ。
大栄 春子 (だいえいはるこ) / 通称:ファル子
福岡ファルコンズファン。ツンデレキャラ。
丸地 猫子 (まるちねこ)
本作の特徴として、実在の球団をモチーフにしているというのもあります。連載が始まったのが2017年なので1巻における作中の「去年の順位」は2016年の順位と一致します。
ある程度野球を知ってる人なら作中のどの球団が実在のどの球団をモチーフとしているかはすぐにわかるはず。
1巻は2017年シーズンの途中まで、2巻は2017年シーズンの終了からCS・日本シリーズとオフを経て2018シーズンの開幕から数試合までです。ちなみに2巻のラストはあの8点差を逆転した試合です(通称:4.18事件)。
『私を球場に連れてって!』の感想
野球が好きな人はかなり楽しめる作品です。特に西武ファンは狂喜乱舞のはず。
もちろん野球を知らない人でも楽しめるでしょう。特にタマは野球初心者の立場なので彼女に感情移入できると思います。
百合としてはファル子とレオナのケンカップルぶりに注目。きららっぽいゆるいノリの百合です。
また、タマの父がレオナのことをタマの彼女だと勘違いするシーンもあります。1巻の最後の話なので印象にも残りやすいでしょう。
ただ、単行本の刊行ペースが遅い(1年で1冊)ので現実との時間差がかなり起こってしまいます。
今見ると「昔はあんなに強かったのに。」という1巻の帯コメには違和感を覚えてしまいますね。
当時の西武は2014年~2016年の間3年連続でBクラスで9年連続V逸とやや低迷しており、1980年-1990年代の圧倒的な強さを考えればおかしくはないのですが。
2017年は2位、2018年と2019年は優勝とか作者も想定していなかったと思います。
えっ!?連載が始まった途端に西武が2連覇した漫画があるんですか!? pic.twitter.com/oD4rUGHpSv
— スーパーまさら (@SPMasara) September 24, 2019
2018年シーズンは一度も首位を譲らずぶっちぎりの優勝でしたが、2019年シーズンは最大で8.5のゲーム差をひっくり返す優勝と漫画的には面白そうな展開だったのでどう描いていくのか今から楽しみです。続くよね(威圧)。
まとめ
今回は『私を球場に連れてって!』の感想記事でした。
近年の西武は「山賊打線」とリーグ最下位クラスの投手陣による大味な試合が多く、非常に漫画向きの球団だと思います。8点差を逆転したのはその典型。
さすがにアニメ化は難しそうなので球団とのコラボとかに期待したいです。西武は結構アニメや漫画とのコラボ多いイメージですし。
『私を球場に連れてって!』と埼玉西武ライオンズの今後に注目です。
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