飴野先生の『高嶺の花はウソツキです。』を読んだので感想を書いていきます。
『高嶺の花はウソツキです。』のあらすじ
男運ゼロの女子高生の巡が痴漢から助けたのは、清楚なOL・雪帆。
見た目も性格も巡とは正反対な雪帆に、恋の先生になって欲しいと猛アタック!!
困惑しながらも友達になると約束した雪帆だったが、彼女の本性はいじわるなお姉さんで…?
アンバランスな二人のラブストーリー。
Amazon商品ページより引用
バリバリのギャルだけど純情な女子高生・巡と、見た目は清楚なお姉さん・雪帆の百合を描いた作品です。
「見た目は」というのは中身があれだからですね……タイトルと帯でバレバレですが。
設定自体はかなりの王道といえるでしょう。主人公の属性が『citrus』とほぼ同じですし。
王道であるがゆえにあまり人を選ばないと思います。雪帆さんが腹黒なのだけは注意(笑)。
『高嶺の花はウソツキです。』の感想
巡が雪帆さんを好きになる過程を丁寧に描いているのが好印象でした。
特に巡は彼氏が欲しかったのに、偶然出会ったお姉さんに本気で恋してしまうあたりが微笑ましいです。
この作品はとにかく巡がかわいいです。
これは個人的な好みですが、喜怒哀楽の激しい主人公が好きなんですよね。好きな相手に一途で周りが見えなくなっちゃうような。
『イケメンすぎです紫葵先パイ!』の雛実もそうですね。
関連記事→『イケメンすぎです紫葵先パイ!』(著:ゆあま)の感想
あとは単純に絵が上手いです。飴野先生は『SHIBUYA ギャル百合アンソロジー』でも魅力的なギャルを描いていましたが得意ジャンルなんでしょうか。
関連記事→『SHIBUYA ギャル百合アンソロジー』の感想
ただ、話としては若干展開に強引さがあった気もします。特に後半の展開が早すぎるというか。
巡サイドはいいのですが、雪帆サイドからももうちょっと巡に対する感情を描いて欲しかったかなーと。
もともと雪帆はノンケのはずなのになぜ巡は特別なのかがよく見えてきませんでした。どこまでがウソだったのかもよくわからないですし。
ちなみに打ち切りなのかどうかは不明です。このあたりの真実は一般読者はわからないのでなんとも。
巻末には巡と雪帆の「その後」のストーリーが載っています。ヤバいです(語彙力)。
まとめ
気になる点はあるものの、短編の百合作品としては良かったです。
特に年の差百合が好きな人にはおすすめしたいです。
作者の飴野先生が巡と雪帆のエイプリルフールエピソードをあげていました。
【上げ直し】ギャルJK×腹黒OL百合#高嶺の花はウソツキです。 #高ウソ pic.twitter.com/4VMpMiZgda
— ちさめ/飴野 (@chisame_Drop) 2019年4月1日
こういうの見るとやっぱりもっと続いて欲しかったと思ってしまいますね。
飴野先生の次回作にも期待です。
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