平尾アウリ先生の『推しが武道館いってくれたら死ぬ』1~6巻を読んだので感想を書いていきます。
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のあらすじ
岡山県で活動するマイナー地下アイドル【ChamJam】の、内気で人見知りな人気最下位メンバー【舞菜(まいな)】に人生すべてを捧げて応援する熱狂的ファンがいる。収入は推しに貢ぐので、自分は高校時代の赤ジャージ。愛しすぎてライブ中に鼻血ブーする…伝説の女【えりぴよ】さん! 舞菜が武道館のステージに立つ日まで…えりぴよの全身全霊傾けたドルヲタ活動は続くっ! 『まんがの作り方』の平尾アウリ、待望の最新作!!
引用元: 推しが武道館いってくれたら死ぬ(1)
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』は地下アイドルグループChamJamと彼女たちを応援するオタクの関係性を描いた作品です。
話の中心となるのはChamJamの人気最下位メンバー・市井舞菜(いちいまいな)と彼女の熱狂的ファン・えり(通称:えりぴよ)。
えりぴよは舞菜に貢ぐため私服を全部売り払い、高校時代のジャージで活動するやべー奴です。彼女の熱狂的すぎるファン活動のせいで周囲をドン引きさせてしまい、結果舞菜のファンが増えないという本末転倒な事態を招いています。
一方の舞菜はえりぴよのことを嫌っているわけではないものの、元々の内気な性格やアイドルとファンという関係が邪魔をし、塩対応になってしまいます。
果たしてえりぴよと舞菜の関係はどうなっていくのか……
本作品は百合展にも2017年から3年連続で出展しているれっきとした百合漫画です。
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の感想
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の面白さは設定にあると思います。
地下アイドルグループと彼女たちを応援するファンを話の中心に持ってくるというのはかなり斬新。
えりぴよのファン活動は熱狂的ではあるものの、ルールやマナーは守っており周囲を不快にさせることはありません。えりぴよの友人であるオタクたちもそう。きちんと線引きをしてオタ活をしているというのは好感が持てます。
また、ChamJamのメンバーたちはドロドロした人間関係もなく、非常に仲がいいのも評価点。アイドルグループって裏では仲悪そうだし(偏見)。
百合としてはやはりえりぴよと舞菜の関係性が注目。お互いに意識しあってはいるものの、なかなか進展しない二人がもどかしいです。そもそもアイドルとファンから進展するのか、ってところから考えると面白いでしょう。
本作は岡山県を舞台としており、シュールな岡山ギャグがちょくちょく登場することも特徴の一つ。きびだんごは鉄板ネタです。
ツッコミが不在なことが多いためコメントでツッコめる動画向きの作品かもしれません。2020年1月からはアニメが放送予定なので要チェック!
まとめ
平尾アウリ先生といえばKADOKAWAの百合アンソロジー「エクレア」シリーズのオチ担当としてのイメージが強かったのですが、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』でも変わらない平尾ワールドを展開してくれています。
ガチ百合ではなくコメディチックなライト百合なのでアニメファンにも受け入れられやすく、ファンが増えることが予想されます。
電子書籍で読むならeBookJapan(イーブックジャパン)がおススメです。
初回ログイン時70%オフクーポンも貰えます。
コメント