玉崎たま先生の『行進子犬に恋文を』(通称:こここい)3巻を読んだので感想を書いていきます。
『行進子犬に恋文を』のあらすじ
舞台は近代、女性将校を育成する学校「陸軍女子幼年学校」。田舎から出てきた少女・犬童忍は、入学早々、高圧的な上級生・加賀美藤乃と出会う。高飛車な普段の態度とは裏腹に、時折犬童にだけ優しさを見せる加賀美。犬童はそんな加賀美の姿に心惹かれていくが……。
行進子犬に恋文を: 1
『コミック百合姫』2018年3月号から連載されている作品で、2019年6月に3巻が発売となりました。
百合漫画としては異色の「陸軍女子幼年学校」を舞台とした作品です。
ゆりひめ@ピクシブで2話まで読めます。
行進子犬に恋文を-ゆりひめ@ピクシブ
『行進子犬に恋文を』の感想
『行進子犬に恋文を』作品全体の感想
この作品の特徴としては、「舞台が近代である」ことと「軍事を扱っている」ことでしょう。
基本的に軍事といえば男性のイメージが強いと思うのですが、舞台を「陸軍女子幼年学校」にするというのが斬新です。
かと言ってすぐに戦争に行ったり誰かが死んだりするわけではないので安心です。あくまで人間関係を重視した作品で、ミリタリー的な知識はほとんど出てきません。
百合としてはやはり主人公である犬童と、その模範生徒・加賀美が中心になります。
普段は厳しい加賀美ですが、時おり見せる優しさのギャップがいい……
最初は苦手意識を持っていた犬童が加賀美に惹かれていく描写も優れており、百合作品としてのレベルは間違いなく高いです。
犬童と彼女の寝台戦友である三春との関係性もいいんですよ。
このあたりに注目しつつ読んで欲しい作品です。
『行進子犬に恋文を』3巻の感想
2巻では犬童が幼年学校を目指すきっかけとなった「おばさん」が加賀美の母であることが発覚しました。その続きになります。
加賀美の母が結構めんどくさい人で、そういう性格を加賀美が受け継いだのだなーとよくわかるキャラ付けでした。
また、3巻では各登場人物の関係に大きな動きがありました。2つの大きな告白があります。
そのうちの一つは百合姫作品では逆に新鮮で衝撃を受けました。
もう一つは加賀美の反応が不器用すぎて面白かったです。今後二人の関係はどうなっていくんでしょうか。
この話が現在の最新話なので続きが気になる人は百合姫本誌を購読することも考えてみてはいかがでしょうか。最新の2019年8月号では『行進子犬に恋文を』は休載ですが。
まとめ
『行進子犬に恋文を』は百合姫で連載中の作品の中でもトップクラスの人気の作品だと思います。長期連載になりそうですね。
あとは単純に作画レベルが高いことも評価ポイントです。
さて、7月1日までの期間限定で、各種電子書籍サイトにて『行進子犬に恋文を』1巻が半額となるセールを開催中です。
行進子犬に恋文を: 1
さらに『ルミナス=ブルー』に続く百合姫PowerPush第2弾として『行進子犬に恋文を』のボイスドラマが作成されました。
なんか声優さんが結構豪華な気がします。艦これで見たことがある名前が何名か……
アニメに向いた作品でもあるのでもうちょっと原作のストックが貯まったら話がそんな出るかもしれません。
今後の『行進子犬に恋文を』に期待です。
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