ちょっと遅くなってしまいましたが今回は『やがて君になる』8巻の感想記事です。
7巻の感想はこちら
『やがて君になる』8巻のあらすじ
各話詳しいあらすじや感想を個別に書いているのでここではざっくり。
40話「わたしの好きな人」
侑と燈子が結ばれる回。連載4周年カウントダウン企画もあり非常に盛り上がりました。
41話「海図は白紙」
沙弥香のスタンスが明示され、侑と燈子の関係性への疑問が浮上する回。あっさり解決するのがやが君らしさでしょう。
42話「記述問題」
ボウリングデートで勝った方の言うことを聞くという賭けをする回。勝者は侑ですが何を要求するかはこの時点では保留になります。
43話「続・記述問題」
侑が記述した答えは「お泊りがしたい」。次回への含みを持たせる形になりました。
44話「夜と朝」
お泊り会をする回。やることはもちろん……その内容からかなり話題になった回でもあります。
45話(最終話)「船路」
時は飛んで3年後、大学生になった侑たちが描かれる回。
関連記事→『やがて君になる』完結!最新45話のネタバレと感想【最終回】
『やがて君になる』8巻の感想
8巻は最初に侑と燈子が結ばれ、その後はウイニングランのような形です。
6~7巻のようなハラハラするような展開はないのですが、今までが不安定だった分安心して読めます。
8巻は沙弥香の出番が少ないのですがまあしょうがないでしょう。そもそも沙弥香はあのポジションになった時点でこうなる運命だったので……『佐伯沙弥香について』で補完もできますし本編で幸せになれないのは仕方ない。それでも最終話で救いが見えたのはよかったと思います。
あと44話で体の関係まで描いてきたのは意外でしたね。話の展開的には自然ですが掲載誌が少年誌なのに。
個人的な話になりますが、実は40話から最終話までは感想を最速であげることを目標にしていたのであまりネタを拾えていなかった部分がありました。
今回単行本として改めて読み返すと考えも少し変わるところもあります。
最終話は雑誌掲載時に凡ミスっぽいセリフのミスがありましたが単行本では修正されています。さすがに最終話の感想記事でそこツッコむ気にならなかった(笑)
『やがて君になる』作品全体の感想
『やがて君になる』は全体的に完成度が高い作品でした。引き延ばそうと思えばいくらでも引き延ばせたのに最短距離を駆けていったのも評価できます。
絵の上手さだけでなく繊細な心理描写や表現力など百合の枠を越えた作品と呼ばれるのも頷けます。
とはいえ完成度が高すぎて今後の百合作品の高いハードルとなってしまった感があるのも事実。
今後『やがて君になる』を越えるような百合作品が出てくることにも期待です。
まとめ
『やがて君になる』の連載は終わりましたが『佐伯沙弥香について3』や『やがて君になる画集 アストロラーベ』、公式コミックアンソロジー第2弾の発売も控えており、コンテンツとしての『やがて君になる』は終わりません。
もちろんアニメ2期にも期待です。
コメント