「百合」×「アルコール」という謎の組み合わせで生み出されたアンソロジー『ユリキュール アルコール百合アンソロジー』。
今回はその『ユリキュール アルコール百合アンソロジー』の感想です。
『ユリキュール アルコール百合アンソロジー』の感想
頂けない人(2C=がろあ)
毎日違う女性をお持ち帰りする常連の女性と不愛想なバーテンダーの話。
百合度は高くないけど「アルコール百合アンソロジー」の方向性を示す上ではレベルの高い作品。
こういうイロモノアンソロジーの一発目って重要よねという。
今夜はほろ酔いで(よしのかや)
宅飲みの話。
実はバレてるという王道。すこ。
同窓会はから騒ぎ!?(後藤悠希)
喧嘩してる百合カップルの話。
それにしても絵が上手い。
浮気(もちオーレ)
ヤバい恋人にパシられてて浮気に走ってしまう話。
先輩の目がちびまる子ちゃんの藤木くんに似てると思ったら中身も藤木だった。
でも藤木くんは言われてるほど卑怯じゃないんだよなぁ……
貴女にスキを与えたら(ちこれ)
高校の時から片思いしている相手に酒の力で告白する話。
酔ってるんだか酔ってないんだかこれもうわかんねぇな。
たすけて!お酒初心者です!(樫風)
お酒初心者が先輩の家でベロベロになっちゃう話。
まあ普通。
お酒のチカラは偉大です(雪尾ゆき)
幼馴染に恋してる女の子が酒の力を借りる話。
このアンソロジーの中ではギャグ度高め。
『へんたいよくできました』の人だから多少はね。
『へんたいよくできました』(著:雪尾ゆき)の感想
エンジェルキス・イン・ザ・ダーク(よぬりめ)
見知らぬ泥酔女と大学生がオールする話。
やや重め。
五月のこと(三田織)
同棲百合カップルの話。
お酒はこういう使い方もあるのかと感心した。
ショコラ(今井)
とにかく甘い甘い話。
アンソロジーを締めくくる最後にふさわしい作品。
まとめ
全体的に百合度はやや抑え目でした。
酒飲ませてやべーことしたら犯罪っぽくなっちゃうしそこは仕方ないのかなと思います。
それにしても「アルコール百合」で一冊のアンソロジーができる時代になったと考えると感慨深いですね。
ただ、定着するかどうかというと結構微妙かなと思います。
「お酒」というアイテム自体は色々と便利なのですが、「社会人」や「おねロリ」に比べると自由度はそこまで高くないですからね。
お酒を飲ませるならキャラクターは20歳以上じゃないといけないわけで。このアンソロジーには未成年の登場人物も出てますが当然飲んでないです。
『ユリキュール』というタイトルはいいと思うので続編も期待したいです。
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